安心してください。その思い、恋ですよ!
ふとした瞬間に恋は始まる。
なんて言ってしまうと、何かの小説か漫画の宣伝のようですが、皆さんはどんな時に恋が始まっているのでしょう?
そもそも、こう言われて思い出すのはいつのことですか?
高校の頃でしょうか?それとも今の恋人との出会いのことでしょうか?
誰かの恋の話を聞くと、自分までホカホカしてしまいますよね。
今日は、誰かに自分の「恋の始まりの瞬間」を話して「ホカホカ系人間」になってみませんか?
それでは、言い出しっぺの私から参ります。
白黒チェックのジャンパーが恋のきっかけ
「私の彼の友達と遊んでくれない?」
昼休み。
不意にマイコに言われたので、私は1度聞き返してから私は、
「別にいいけど。」と答えました。
この時の北海道は過ごしやすい穏やかな夏を迎えていましたが、東京の刺すような強い日差しではありませんでした。
暖かい日差し。
それでも肌を焼くのを嫌うのが女子高生。
なので私も例にもれず日焼け止めクリームを塗っていて、おまけに部活もしていなかったので当時は少し白すぎたかも知れません。
私はどんな人であったか。
おしゃれにまったく気を使っておらず、化粧の仕方もわからなければ、着る服もお母さんが勝手に選んで買ったもの。
そうです。典型的、おしゃれ無関心女子でした。
放課後、30分に1度しか来ないバスに乗り、大通りを抜けて、マイコの彼の家に向かいました。
マイコの彼はワンルームに住む大学生です。
最初は年上の彼氏なんて大丈夫なんだろうか?という思いでいっぱいでしたが、一緒になって遊んでいるうちに、まあ大丈夫だろうと思うようになっていました。
そういう人の友達だから変な人ではないだろう。
そう思っていました。
インターホンを鳴らすと、マイコの彼が鍵を開けて、中に入れてくれました。
中に見慣れない靴があったので、
(ああ、例の友だちの人、もう来てるのか。)と思いながら靴を脱ぎ、入りました。
昼間から酒を飲んでいるメガネ男子。
それが私の最初の、自分の今のパートナーに対する印象でした。
パートナーは、ゲームのコントローラーを握りながら、マイコの彼がゲームに復帰するのを待っていました。
「マイコちゃんの友達来たんだ?かわいいね?」
パートナーにそう言われると、
(あー、ちゃらいタイプかなあ、苦手だなあ。)と少しテンションが下がりました。
「そんなことないです。」
「いや、かわいいよ。白いし、鼻とか好きだよ。」
「そうなんですか。」
こんな会話をしつつ、4人でゲームをしていました。
対戦ゲームになると、やけに私を今のパートナーが狙うので、現実でボカボカ殴ったりしていました。
そうしている内に、高校の帰宅時刻に近くなったので、おいとましようとすると、外がザンザンの雨になっているのに気が付きました。
ちょうど先週台風が来たばかりで、マイコの彼の傘が玄関にボロボロになって転がっていました。
(走って帰るしかないか。)
そう思っていると、今のパートナーが、
「俺のジャンパー使いなよ。」と、白黒チェックのジャンパーを渡してくれました。
「いいです。悪いんで。」と私が返しても、
「返すんだったら俺も着ないから、着て帰りな。そういう遠慮めんどいから。」と無理やり渡してきました。
濡れないようにかばんを守りながら、帰った帰り道。
(意外と優しい人なんだな。)と今のパートナーのことばかり考えていました。
家についても、
(そういえばお父さんのタバコの匂いがついちゃう!あの人タバコ嫌いって言ってた!)と、今のパートナーのことばかり考えてしまっていました。
そしてマイコの彼の家に頻繁に通うようになり、マイコに浮気しているのかと疑われ始めた頃に、
(あ、あの人のことが好きなんだ。)とようやく自分の気持ちに気づきました。
ようやく気がついた、これが恋の始まり
でもその時、今のパートナーには別の彼女さんがいて、私に振り向いてくれるのはもうちょっと先の話です。
ようやく気がついたの今のパートナーとの出会いの話はこんな感じです。
少しはホカホカしていただけたでか?していただけたのなら幸いです。
パートナーは今でも私にゲームで容赦がありませんが、ストレートで歯切れのいい性格が好きですね。
そして、自分の恋の話を誰かにすると、やっぱり愛情を再確認してしまうなあと思いました。
皆さんも誰かに自分の恋の話を伝えてみてはいかがですか?