
「離婚の増加」は、時代が生んだ背景が原因なのか
最近の若い人には我慢が足りないと、若年離婚を批判する意見も多く見受けられます。
しかし、一度きりしかない人生の中で、自分らしく生きられないような状況の中で一生を終えなくてはならないという事こそ、批判されるべきものなのではないでしょうか。
夫婦が別れた種類にも様々な理由があって、離婚を選択する人がいます。
「肉体的暴力・精神的暴力」「性の不一致」「どちらか、あるいは両方の浮気」など別れることになった原因となる物は多々あるでしょう。
技術の進歩などによって世の中も大きく変わりました。
それに合わせて夫婦や家族の結びつきというものも柔軟に変化していくことは必然といえるでしょう。
暴力を受け続けられてまで一緒にいるくらいなら・・・
妻・夫の浮気に悩まされ精神的におかしくなるくらいなら・・・
離れるという事も一つの選択肢です。
若年離婚、子供の有無の関係性
若年離婚が多くなっている背景の一つとして、子どもの数が少なくなっているという事が挙げられるでしょう。
一人っ子同士の結婚という事も珍しくなくなっています。
そうなると親が子供にかける期待が大きくなり、それにつぶされてしまうという事もあるのです。
兄弟が多く、数家族で親の生活を支えたり、さみしさを解消したりしていた時代とは違います。
どちらの親とも関係を密にする必要があり、場合によっては経済的な負担も増えてしまうという事です。
親としても子どもを手伝ってあげようという思いから頻繁に訪問するケースも多く、生活に深く入り込んでくることになります。
今までは数家族内を行き来していたことで見えなかったことも、一つの家族に時間をかけてみることが出来るようになるのでお嫁さんの粗も見えやすくなってきます。
夫婦の以外の問題も別れる原因の一つ
息子を大切に思っている親ほどお嫁さんへの口出しも多くなりがちです。
対応を一つ間違えれば嫁姑問題となり、間に入ってくれる人もいないというのが現代の結婚生活なのです。
これではお嫁さんは疲弊してしまい、ちょっとのミスが若年離婚へとつながっていくことになってしまいます。
こうした環境も若年離婚の原因の一つといえるのではないでしょうか。
こうしたことを防ぐことは難しいものですが、親子とも経済的、精神的に自立をして適度な距離を持って付き合い続けていけるような環境を作ることが大切です。
公的な子育て支援サービスなどをしっかりさせ、夫婦間でカバーできるようにし必要以上に嫁姑のいさかいが起きないようにすること、
若い人の安定した雇用を進め、経済的な安定を図ること。
このようなことが、さらに必要な時代になってくるのではないでしょうか。