タイミング・フィーリング・ハプニングは恋愛の鉄則?
恋愛初心者だった頃は、自分から告白するのではなく、男性のほうから「付き合って欲しい」と言われて交際を始めることが多かったです。
誰でも好きな相手には優しくなるのが自然なことですから、付き合い初めの彼はいつも何よりも私の気持ちを優先してくれる人でした。
毎晩電話がきて「愛してるよ」と何度も言われると、幸せな気持ちでいっぱいになって、毎日がバラ色に思えてきました。
それは束の間の幸せ、たった3か月で別れた
別れた原因は、私が彼を鬱陶しく感じるようになり、また彼のほうも私に対する態度が少しずつ変わってきたことでした。
そもそも社会人一年目だった私は、職場の雰囲気になれて仕事を覚えるので精いっぱいでした。
朝晩満員の通勤電車に揺られて、帰宅したら夕飯も食べずに寝てしまいたいと思うほどギリギリの生活をしていたのです。
それでも彼から電話がくるのを待たなくてはならないのが体力的に辛かったのです。
しかも電話の内容は毎日殆ど変わり映えせず、マンネリ化してゆきました。
社会人1年目の私にはこの恋が難しかった
不意に沈黙が出来ると、その隙間を埋め合わせるかのように「可愛いね」「愛してるよ」という言葉を彼が放つのです。
あまりにも連呼されると、本当にこの人は私のことを好きなのだろうか?と違和感を覚えるようにもなりました。
そのようなやり取りが原因で、「別れたい」とまでは言わなくとも、なんとなく私も彼のことが鬱陶しく感じるようになってしまいました。
それなのに相変わらず同じ調子で毎晩電話をよこして「愛してる」だの「可愛いね」だの言う彼に対して、
この人は私が鬱陶しいと感じていることにも気づかないのだろうか?と、半ば呆れるようになりました。
次第に私は彼にそっけない対応をするようになっていました。
彼は最初はその理由が分からずに「仕事で何か嫌なことでもあったの?俺は君の味方だよ」と言うのです。
その鬱陶しさがイライラの原因なのに気づいてくれない彼に「鬱陶しい」とまでは言えず、益々もやもやしたものが溜まっていきました。
そんなある日、彼が「お前、俺と別れたいのか?機嫌の悪い理由を教えてよ」と尋ねてきました。
でも本当の理由を伝えたら彼が傷つくと思ったのです。
それで「別に理由なんかないよ!」と突き放したら、それ以来、彼から連絡が来なくなりました。
そっとしておいて欲しかった。相手の気持ちが重かった
その後、何度こちらから連絡を取っても、彼は電話には出ませんでした。
突然の彼の変化に驚いてしまって、「もしかしたら、私はものすごく大切な人を失ってしまったのだろうか?」とショックを受けました。
でも、今思えば、あんなに「愛してる」だの「可愛いね」だのと言っていたのに連絡を絶つ時にはかなりあっさりしていたので、
彼もまた、ただ恋に恋していただけなのかも知れません。
原因はいずれにしても、いつかすぐにダメになる仲だったのだろうと思います。
以後、私は、恋愛をする時には相手との距離の縮め方についてよく考えるようになりました。
それを教えてくれたのは、社会人1年目のあの時の彼なのだと思っています。