大変?若者の少ない佐賀地方、農家の婚活事情
以前、はなわのネタで一時的に全国区に知られることとなった佐賀県。
実際は、ネタで言われるほどひどい田舎ではない地域がほとんどで、のどかで美味しいものも多く、住みやすい地方です。
それでも、全国から見てだけではなく、九州の中でもとくに特色がなく就職口も少ないということで若者の流出が止まらない地方なのは確かな実態です。
そんな、佐賀県で行われている婚活事情についてご紹介します。
若者不足が止まらない、就職口の減少
多くの若者は、大学から他県に出て行ってしまい、そのまま他県で就職、結婚というパターンが多いようです。
そのため、年々若者が少なくなる一方、若者たちが好んで集まりそうな施設も少ないという事情もあり、婚活をする場や出会いの機会がなかなか自然に得られないようです。
そして佐賀は広い佐賀平野を有し、農業が盛んな地方。
農家の方も多いのですが、特に婚活の機会がなかなかないのが農家の跡取りの男性です。
そんな農家の跡取りの方の婚活事情をサポートするために、県がサポートをして農家の方との婚活パーティーみたいなものを開催しています。
一つ目は、参加者だけでのバスツアーで、縁結びの神社やお隣の福岡県で野球をドーム観戦をして、夕食前に解散するというコースです。
友人が参加した時は、バスの中でも割とみんなで盛り上がり、夕食も参加者全員で飲みに行くなどし、何組かカップルが出来たこともあり、また参加しようと思ったそうです。
二つ目は、農業体験を一緒にしたりして、体を動かしながら、農業の良さと相手の方の人となりを知るようなコースのもの。
しかし、このコースでは、参加女性たちの多くが農業体験で、農業の大変さを目の当たりにしたらしく、あまり盛り上がらずにカップル成立もできなかったそうです。
行政のバックアップが地方婚活の鍵
佐賀県に限らず、農業地区で生まれ育ち家も農家なら分かることでも、縁もゆかりもなくバリバリと企業で仕事をしている女性の場合
「農業」という職業を実際に体験して目の当たりにすると、「結婚になると話は変わってくる」という方が多いのが実態です。
わたしの友人も、今では農家の男性との婚活は考えないようになってしまったそうで、今は大勢で参加できる、佐賀やお隣、福岡県で企画された街コンや、立食パーティー式の婚活パーティーに参加するようにしていると聞きました。
そのことを聞いて思ったのは、佐賀で農業を営んでいることはもちろん素晴らしいことと思います。
しかし、そもそも出会いの少ない地方で、農家の男性の婚活事情はなかなか厳しいのかなということです。
佐賀県や市が、農家の男性の婚活事情を集中的にバックアップする理由も理解できます。
地方の婚活事情はこの先更に、難しくなってしまうのではないかと懸念されます。